SEトレーニングは米国よりSEシニア・トレーナーを講師に招き、初級・中級・上級の計3年間、合計で216時間行います。
3年間のトレーニングを終了し、所定時間のセッション、コンサルテーションを受けた参加者は、米国の本部(Somatic Experiencing Trauma Institute)より、SEプラクティショナーの認定を受けることができます。認定プラクティショナーの数は2016年現在、米国、カナダ、ドイツ、イギリス、オーストラリア、ブラジル、韓国、イスラエルなど世界中の国々で5000人以上にのぼり、年々増え続けています。
トレーニングは講義と数多くの実習からなり、複数のアシスタントがペア、あるいは3人一組での実習をサポートします。講師による実際のSEセッションのデモンストレーションもあります。

【1】初級トレーニング (年2回、計72時間)

1年目は、トラウマのメカニズムに対する基本的な理解を構築し、実際にクライアントとかかわる際の基本的なスキルを身につけます。

■プログラム

  • トラウマの生理学的基本についての理解
  • トラウマの囲い込み、リソース、エンパワーメントについての学習
  • フェルトセンスを通じたトラッキング(トラウマの追跡)技術と、滴定(タイトレーション)、連続性の確立についての理解
  • 防衛的な定位反応、完了と解放の構築についての実習
  • 創造的な自己調整機能を取り戻すための、トラウマ的一体化のダイナミクス、内的体験の要素(SIBAM)、両極的な体験の統合について
  • トラウマ反応を突き止め、それを正常なものとみなし、安定化させるための方法
  • 再トラウマ化や虚偽の記憶の発生などの落とし穴にはまらないためのスキルの構築
  • 恐怖を硬直から切り離す方法と、健全な境界を再構築・維持する方法
  • トラウマを自己成長につなげ、トラウマの質を変容させるための方法
  • すでに行っている他の療法とトラウマ療法を統合する方法
  • 急性・慢性の症状に対する短期的な解決策の獲得

【2】中級トレーニング (年2回、計72時間)

2年目は、さまざまなトラウマをカテゴリー別に分け、各分野のトラウマとその原因を研究し、それぞれの症例への対処法を具体的に学びます。

■プログラム

  • 衝撃性の高い包括トラウマ—-手術、感電、幻覚剤によるショック、溺れること、窒息、胎児トラウマ、誕生時のトラウマ、子宮内のストレス、子宮内の侵襲的な医療処置など
  • 避けられない攻撃—-野生動物に襲われること、レイプ、戦争、爆弾、身体的虐待、強盗、近親姦、性的虐待など
  • 身体的負傷—-手術、麻酔、火傷、中毒、入院、刃物や銃弾による負傷など
  • 身体的な防御の失敗—-転倒、衝撃度の高い事故、頭部外傷など
  • 感情的トラウマ—-重度の育児放棄や遺棄、深刻な喪失、継続的な虐待など
  • 自然災害—-地震、火災、竜巻、洪水などや、それらの災害にともなう社会的混乱
  • 戦慄—-事故を目撃すること(特に流血沙汰を見ること)、誰かが虐待されたり、レイプされたり、殺されたり拷問を受けるのを見ること、あるいは自分が誰かを殺傷することなど
  • 拷問や儀礼虐待—-戦争中の拷問、戦時下での繰り返されるレイプ、強制収容所体験、組織的な虐待(薬漬けにされることを含む)など

【3】上級トレーニング (年2回、計72時間)

3年目は、眼球運動やマッサージ台の上でのボディワークなどを含む、さらに広範囲でのSE療法の応用に加えて、複合トラウマによる複雑な症候群への対処の方法、最先端の精神生理学研究の実際の療法への応用などを学びます。

■プログラム

  • さまざまな臨床症候群とトラウマとのかかわりについて
  • 各参加者の専門領域へのSE理論の統合について
  • さまざまなトラウマのカテゴリーに対するSEボディワーク
  • トラウマの精神生理学的研究における応用
  • セラピーの「極意」について
  • 子どもと乳幼児に対する療法などの特別トピック

SEプラクティショナーの認定要件

SEプラクティショナーとしての認定を得るためには、上記の3年間のトレーニングの終了と、3年間で計12時間のSE個人セッション、計18時間のコンサルテーションを受けることが必要となります。

参加対象者

  • 医師、看護師、カイロプラクター、救命救急士
  • 臨床心理士、心理カウンセラー、精神保健福祉士、ソーシャルワーカー
  • マッサージセラピスト、ボディワーカー
  • 教育者、スクールカウンセラー
  • その他対人援助・医療にかかわる専門職従事者